
HOME >海外でのトラブル事例と医療事情等
日本国内で遭遇するのと同じだけのトラブルの可能性をもっています。
また、言葉、環境などの違いから、その対処はさらに難しいものとなります。
最も多く見られる破損事故や盗難。それがパスポートや重要な航空券であったなら・・・。
また、病気や事故に遭った場合、治療にかかわる費用はもちろんのこと、救援者に対しても膨大な時間と費用がかかります。
交通費や生活費。出発前に細かく検討した計算が大きく狂ってしまうのが、こんなトラブルの時なのです。
ハワイのホテルでシャワーを浴びている際、滑って転倒し受診。大腿骨頚部骨折と診断され10日間入院・手術。看護師が付き添い医療搬送。(治療・救援費用)
アメリカに留学中、ホームステイ先で腹痛を訴え受診。急性虫垂炎と診断され2日間入院・手術。(治療・救援費用)
パリのホテルで浴室の蛇口を閉め忘れ、室内と階下1室を水浸しにし、ホテルに対し法律上の損害賠償責任を負うことになった。 (個人賠償責任)
※ CASE1、CASE2はジェイアイ傷害火災、CASE3は損保ジャパンでの事故事例です。
海外へ行かれる目的は、留学、ワーキングホリデー、駐在などさまざまですが、滞在先での健康管理には常に気を配りたいものです。
不案内な場所で病気になることほど心細いことはありません。
万一に備えて、気候、風土、生活習慣、基本会話などをはじめ、外務省の海外安全ホームページなどを利用するなど、
できる限り多くの情報を入手しておくことが望まれます。
■外務省の海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/life/
ホテルにいるときはフロントに連絡してドクターに往診に来てもらうことも可能ですが、外出先の急病やケガは、同行者か周囲の人に頼んで加入保険会社の緊急連絡先に援助を求めるか、すぐに救急車を呼んでもらうこと。
診察を受けるときは、もし言葉でうまく表現できなくても、痛む場所を指さしたり、顔の表情や身振り・手振りを使い、症状を的確に伝える努力が必要です。持病などがある方は、現地語または英語の診断書を用意しておくと便利でしょう。
※一般的に海外旅行保険では、持病を含む病気やケガで旅行前からすでに症状があったもの(既往症)や歯科疾病、妊娠出産に関わる費用などは対象になりませんので注意しましょう。
日本では無料が当たり前の救急車ですが、海外ではむしろ無料は少数派で大半の都市では有料化されています。
料金はまちまちですが、1回の出動に対していくらという料金体系の他、走行距離によって料金を決めるところも多くなっています。
海外の国の多くでは「医薬分業」というシステムが存在し、薬は必ずしも自由に買えるわけではないのです。そのような国でたとえば風邪をひいて病院へ行ったとしても医師の仕事は患者を診察した後必要な薬を処方箋に記入するところまで。患者は自分で処方箋をもって薬局へ行きます。薬局では原則としてこの処方箋がないと薬を売ってくれません。
不便に思われるかも知れませんが、外国では医薬分業が主流で、例外的にかぜ薬、胃腸薬、ビタミン剤などが買える程度です。処方箋なしで買える薬も現地の人の体格に合わせてあるので、特に欧米諸国で買う薬は日本人には強すぎる場合があります。
海外に出かけるときは、かぜ薬、頭痛薬、胃腸薬といった常備薬は使い慣れたものを用意しましょう。
国内でも飲み水が変わると下痢をする、という人にはミネラルウォーターは必需品。
ヨーロッパの人がミネラルウォーターを常飲するのはファッションではなく、水道水を直接飲むと下痢をしてしまうからです。また、アジアやアフリカでは、上下水道の区別がない国もあります。飲料水はもちろん、野菜や果物、食器を洗う水にも注意。「この水は大丈夫」といわれても、その土地に永年住んできた人を基準にしている場合が多く、不用意に信じることは避けましょう。ホテルにいるときはフロントに連絡してドクターに往診に来てもらうことも可能ですが、外出先の急病やケガは、同行者か周囲の人に頼んで加入保険会社の緊急連絡先に援助を求めるか、すぐに救急車を呼んでもらうこと。
診察を受けるときは、もし言葉でうまく表現できなくても、痛む場所を指さしたり、顔の表情や身振り・手振りを使い、症状を的確に伝える努力が必要です。持病などがある方は、現地語または英語の診断書を用意しておくと便利でしょう。
衛生面で立ち後れている国でお腹の調子が悪くなった時、単なる下痢と決めつけることは危険です。コレラや赤痢、赤痢アメーバ症の可能性もあります。また、衛生環境の指標とされるA型の急性肝炎が、最近輸入感染症として日本に上陸するケースも少なくありません。現地で治療を受けた場合は、医師に診断書や病気の経過を文書にしてもらうことが大切。帰国後に検査を受ける際に役立ちます。
マラリアは世界中に2億人の患者が存在し、年間100万人が死に至るという恐ろしい病気です。熱帯や亜熱帯に生息する夜間活動性のハマダラ蚊が媒介となり、発熱を伴って発病します。普通に刺されただけで感染してしまうので、感染地域では夜の外出は極力避け、虫除けクリームなどを携帯しましょう。