最終更新日2022.3.15(公開日:2020.11.05)
監修者:代表 江藤 准一
移民が多く、多様性を認め合う文化をもつカナダ。治安がよく、きれいな英語が身につくとも言われ、人気の留学先の一つとなっています。 ここではカナダ留学の特徴と医療体制、留学保険の必要性について考えていきます。
HOME > 関連情報 > カナダ留学時の保険の選び方について
最終更新日2022.3.15(公開日:2020.11.05)
監修者:代表 江藤 准一
移民が多く、多様性を認め合う文化をもつカナダ。治安がよく、きれいな英語が身につくとも言われ、人気の留学先の一つとなっています。 ここではカナダ留学の特徴と医療体制、留学保険の必要性について考えていきます。
治安がよく、一年を通して豊かな自然に触れることができるカナダ。首都オタワは北海道稚内市よりも北にあり、冬は寒いことが知られています。 ときにはマイナス30度以下になる地域もありますが、一方では湿度が低く、冬以外は過ごしやすい地域ともいえます。
移民を広く受け入れており、半数以上がカナダ以外で生まれた人で構成される地域も珍しくありません。そのため、お互いのバックグラウンドを認めあい、さまざまな文化を共存させています。 また、現地の言葉が話せない人にもやさしく対応してくれる点も留学地として人気の理由でしょう。
カナダの公用語は英語とフランス語。英語はなまりが少なく、きれいな発音を身につけることができます。 留学時の滞在先は、学生寮のほか、ホームステイやシェアハウスを利用している人も多く、自分に合ったスタイルで留学生活を過ごせます。
カナダには「メディケア」と呼ばれる国民皆保険制度があり、一定額を支払って加入すれば原則、患者の自己負担なく医療を受けられます。 ですが、留学生やワーキングホリデーでカナダに行く人全員が加入できるわけではありません。また、適用がはじまるまでに時間を要し、無保険となれば、医療費は実費負担となります。
医療機関は緊急時のERをのぞき、地域のホームドクターを受診し、必要に応じて専門医に足を運びます。ただ、ホームドクターの数は少なく、医療報酬に上限が設けられていることから、診療人数を制限しているケースも。 このため、予約から1~2週間後にしか受診できないことが一般的です。診療科によっては数か月後~1年先にしか予約を取れないケースや、そもそも新規の患者を受け付けていないところもあります。
そのため、ショッピングセンターや街中にウォークインクリニックと呼ばれる簡易診療施設が設けられています。予約が不要なところもありますが、混雑していて、都市部を中心に数時間待つのも珍しいことではありません。
ほかにも、一部の州ではプライベートクリニック(民間医療機関)もあります。こちらは医療費が自己負担。また、歯科診療や処方薬剤、リハビリ治療などはメディケアの対象外で、全額個人負担となっている点にも注意が必要です。
上記のように、カナダの医療機関のシステムは複雑で、適切な医療機関をスピーディに受診するにはサポートが欠かせません。 知人に紹介された医療機関に行っても、そこが自己負担であるために、高額な診療費負担に悩むケースもあるからです。
たとえば、救急車を呼べば4万円程度必要ですし、入院となれば、部屋代だけで1日あたり30万円程度(ICUだと80万円程度)かかります。
このため、高額な医療費請求によって退学せざるを得ない生徒を減らすため、留学生に対して、何らかの保険加入を義務付けている学校も多くあります。 国民皆保険があるから大丈夫だと思っていても、実際にはタイムラグがある上、現地に行ってから保険手続きをするのでは不明瞭な点も多くなります。 また、いざというときのサポートのためにも、事前に留学保険に加入しておく方が安心です。
では、留学保険に加入するメリットを具体的に見ていきましょう
[留学保険に加入するメリット]
無保険では高額になる医療費が、保険に加入していると免除となります。現地の国民保険では歯科診療や処方薬は有料ですが、留学保険によってはこれらもサポートしてくれるので、より安心して医療機関を受診できます。
カナダはキャッシュレス化が進んでいますが、クレジットカードで支払う場合でも、利用限度額までしか利用できません。こうなると、自然と受診できる医療機関は制限されます。
しかし、保険に入っていれば保険会社を通じて支払いがされることがほとんどで、医療費を心配せずに治療に専念することができます。
カナダでは、ホームドクターで日本語の通訳サポートがあるところはほぼありません。日常会話を英語でできるようになっても、医師が話すのは専門用語であるために理解できない人も多くなります。 その点、通訳サポートがあれば安心です。
前述のようにカナダの医療体制は複雑です。予約が必要だったり、事前登録が必要だったり、紹介がなければ受診できない医療機関も多くあります。 適切なタイミングで必要な医療を受けるには、現地の事情の精通し、すぐに動いてくれるサポートが重要です。
また、医療以外にも、留学時にはさまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。 酔って設備を壊してしまったり、バッグをなくしてしまったりなど、どのように対応すればよいのかが分からないことが起こるのです。このような時に備え、24時間いつでもサポートをしてくれるのは安心です。
保険については、クレジットカードに付帯しているもので十分だと考える人もいます。確かに90日未満の滞在であればサポートできる部分もありますが、医療費が高額になる場合は補償しきれません。 また、メディケアに加盟する場合でも、歯科や医薬品は対象外となるため、決して安心とは言えないのです。
また、どの医療機関を選べばよいのかといったサポートもなく、いざというときに戸惑う人が多くなります。
では、慣れない留学先での生活を充実したものにするには、どのような留学保険を選べばよいのでしょうか。
[留学保険を選ぶときの最低限のポイント]
「留学生賠償責任」とは、他人に怪我をさせたり、物品を壊したりしたときの補償となります。
これらは最低限の条件です。留学保険には他にもさまざまな項目がありますので、保険料との兼ね合いを見ながら最適なプランを選ぶようにしてください。
[カナダにキャッシュレス提携病院が多い保険会社は?]
渡航先の近くに、保険会社と提携しているキャッシュレス対応の病院があれば、病気やケガの際にスムーズに治療を受けることができます。 AIG損保とジェイアイ傷害火災の2社は、カナダのキャッシュレス提携病院が比較的多いという点でおすすめです。
カナダ留学の保険について解説しました。
カナダは医療機関が複雑で、まず、どのタイミングにどの病院に行けばよいかを判断しなければなりません。いざというときに困らないよう、医療費以外のサポートも充実している保険を選ぶようにしてください。