最終更新日2022.3.15(公開日:2021.07.05)
監修者:代表 江藤 准一
毎年、多くの日本人学生が留学先に選ぶ国、イタリア。今回は、イタリア留学の魅力、そして、留学のときに必要な保険の加入と、選び方について紹介します。
HOME > 関連情報 > イタリア留学時の保険の選び方について
最終更新日2022.3.15(公開日:2021.07.05)
監修者:代表 江藤 准一
毎年、多くの日本人学生が留学先に選ぶ国、イタリア。今回は、イタリア留学の魅力、そして、留学のときに必要な保険の加入と、選び方について紹介します。
海外旅行の行き先としてはもちろん、留学先として人気の高い国がイタリアです。魅力はさまざまで、それぞれの目的にあった留学が可能なことが人気の理由でしょう。
たとえばイタリアは、世界の国々のなかで最も多くの世界遺産が存在しています。その数は50を超え、そのうち48個が文化遺産です。
なかでも有名なのは、観光地としても人気の「ピサの斜塔」。建設途中から傾き始め、そのまま完成に至ったことから、斜めの奇妙な建造物として多くの人を魅了しています。 屋上へ登ると、ピサの街を一望することができ、その景色は圧巻です。
そのほかにも、フォロ・ロマーノ遺跡やコロッセオなど、約2,000年前に建てられた建造物の数々が、壮大な景色のなかにそびえ立っています。こういった歴史豊かな風景は留学生を惹きつけています。
他にも、フェラーリやマセラティ、アルファロメオに代表される自動車産業や料理、サッカーなどのスポーツも盛んで、これらと絡めた留学も可能です。
イタリアには400にもおよぶ語学学校があると言われています。この数は他国に比べても圧倒的な数。 学びの環境もさまざまで、豊富な種類のなかから、自分にあった学校を選ぶことができます。 また、語学だけでなく、文化芸術も一緒に学べるスクールも開講されているため、現地の人々と体を動かして交流しながら、楽しく学ぶことができます。
実はイタリアの教育の歴史は長く、ヨーロッパ地域のなかで最も古い大学、ボローニャ大学があるのもイタリアです。 歴史が長い分、教育レベルも高く、イタリアの大学を卒業した学生は、各企業への就職も有利になります。さらに、国が運営する大学であり学費も安く、学生が通いやすい環境が整っています。
イタリアには国民皆保険制度があり、公的な医療は国民保健サービス(Servizio Sanitario Nazionale、通称SSN)によって提供されています。 医師費用は全額SSNから支払われることになっているため、この保険制度に入れば、わざわざ留学保険に入る必要はないのでは?と考える方も少なくありません。 しかし、多くの留学生は民間保険に入っています。その理由は以下のような事情があるからです。
イタリアの医療機関は、GP(General Practitionerの略)と呼ばれる家庭医と、スペシャリストと呼ばれる専門医がいます。 GPは公的な医療機関であり、スペシャリストの中には私立病院も含まれます。
基本的な流れとしては、GPで受診した後、必要に応じて専門医で治療を受けるようになっています。ですが、GPは混雑していることが多く、予約は満杯。 緊急性のない病気の場合、なかなか受診できないケースが多くなります。そのため、最初から私立病院で受診する人が多くなっています。
専門医が運営する医院(プライベートクリニック)の場合、自由診療になっていることも多く、民間保険に加入しておかなければ高額な医療費を支払うことになります。 このような状況に備え、事前に留学保険に加入する方が安心です。
なお、イタリアの国民皆保険に入るには、留学先の地域の保健所に行く必要があります。 現地の人だけでなく、外国人滞在者や留学生でも加入できますので、こちらにも入っておくことをおすすめします。
「クレジットカードに海外保険が入っているから、それで大丈夫じゃないの?」と考える方もいるかもしれません。 しかし、クレジットカードで自動的に入れる海外保険のほとんどは、短期滞在用の保険です。多くは90日以内であり、長期の滞在には適用されないケースがほとんどです。
また、補償額も十分とは言えないことも多く、安心した留学生活のためには、信頼できる留学保険に加入することをおすすめします。
留学保険を選ぶ際は、その国で起きやすいトラブルを調べ、当該トラブルが内容に入っている保険プランに加入することをおすすめします。
イタリアの場合、以下のトラブルが多くなっています。
イタリアは、ヨーロッパのなかでも治安の悪い国と言われています。 特に主要な観光地域ではひったくりやスリといった盗難被害が後を絶たないため、これらの被害を受けたときのためのプランにも加入すると安心です。身の回り品の盗難や破損は「携行品損害」となります。
日本で入れる保険では、各国に合わせた保険プランを用意しています。もし、良いプランが見つからなかった場合は、自分で自在にカスタマイズできる型のプランを選択する方法もあります。
海外保険の適用期間は、自宅を出てから帰るまでです。そのため、留学に旅立つ2週間前までに加入することをおすすめします。
イタリアに行ってから、現地の保険に加入することも可能ですが、渡航前のプランと比べ割高になるケースがあったり、入れるプランが限られていたりします。 また、イタリア語が分からなければ十分な理解ができないため、やはり渡航前に余裕を持って保険に入ることが、安心してイタリア留学を過ごせる秘訣と言えます。
手続きが面倒ゆえに、どうしても疎かにしがちな留学保険。 しかし、安心して留学生活を送るためにも加入は必須です。適切な保険プランを選択し、加入した上で渡航することをおすすめします。